ワクチンを適切に摂取することにより、ほぼ100%近く防ぐことができます。
従って、パルボウイルスやジステンバーウイルスなど、感染すると死に至る可能性のある怖い病気にたいして、ワクチンを接種することで免疫を高めておくことは、健康管理上、重要なことです。
但し、猫エイズの予防率は75~80%程度です。
・ジステンパーウイルス感染症
・伝染性肝炎
・アデノウイルス(2型)感染症
・パラインフルエンザウイルス感染症
・パルボウイルス感染症
・コロナウイルス感染症
・レプトスピラ感染症
・ウイルス性鼻気管炎
・カリシウイルス感染症
・汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
・白血病ウイルス感染症
・クラミジア感染症
・猫エイズウイルス感染症
※猫には猫伝染性腹膜炎といった、
予防方法の無い非常に恐ろしい伝染
病があります。
※必要に応じて専門医、二次病院、大学病院、高度医療センターを紹介し、連携した治療にあたっています。
※動物医療保険取り扱い(アニコム、アイペット)、その他
ノミの寄生による被害
ノミは昆虫類の隠翅目(ノミ目)に属し、特に梅雨前後から秋にかけ犬や猫の皮膚に寄生し、ノミアレルギー性皮膚炎を条虫感染、猫ヘモバルトネラ症等を引き起こします。
近年では夏場だけでなく、地球温暖化や住宅環境の変化によりほぼ年中生息しています。
ノミにとって好適な温度は18~32度、湿度は75~85%で環境状況が
整えば爆発的な繁殖を繰り返します。
日本の犬に寄生しているノミの80%はネコノミで、ネコノミは人にも犬にも、もちろん猫にも寄生し、上記の病気を発症します。
猫では、猫ヘモバルトネラ症といって、ヘモバルトネラというリケッチアが赤血球の表面に寄生し、貧血、発熱、食欲不振等がみられ、死に至ることもある病気の媒介をすることがあります。
ノミを駆除するには
近年では犬・猫とも、定期的にノミ駆除薬を投与することにより、ノミの寄生を防ぐことができる非常に効果的かつ安全性の高い薬が開発されています。
お気軽にご相談ください。
ダニの寄生による被害
マダニの寄生は吸血による貧血を起こすだけでなく、犬では、
犬バベシア症といって、バベシア原虫が赤血球に寄生し、破壊することによる貧血、発熱、食欲不振、黄疸等がみられ、死に至ることもある非常に恐ろしい病気を媒介します。
六甲山系・生駒山系は犬バベシア症の最多発地帯です。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の人への感染が増加しています。SFTSウイルスを持つマダニが犬・猫に寄生し、犬・猫を介して人への感染が報告されています。従って、犬・猫へのマダニ寄生を防ぐことで、人への感染リスクを下げることができます。
ダニを駆除するには
ダニ対策に季節は関係なく、定期的に駆除薬を投与することでダニにより感染する伝染性の疾患を防ぐことができます。
犬フィラリア症の主な症状
▶犬の場合・・・・・・・・ | 咳、食欲不振、元気消失、血色素尿、腹水等 |
▶猫の場合・・・・・・・・ | 食欲不振、沈鬱、咳、嘔吐、呼吸困難等 ※症状が出る前に突然死する事も珍しくありません |
▶フェレットの場合・・・・ | 猫の症状と同様 |
▶人の場合・・・・・・・・ | 無症状のことが多いのですが、肺にコイン状の肉芽腫が形成され、咳、血痰、胸痛、 呼吸困難等がみられることもあります。 |
フィラリア症は、予防によって100%防ぐことが可能な疾患です。
●滴下剤、内服薬など選んでいただけます。
当院では、犬のフィラリア予防と同時にエキノコックス(多包条虫)症の予防もできる内用薬を薦めています。
エキノコックス症
北海道でキタキツネより人への感染で有名になった病気です。現在では本州、九州、沖縄でも報告されています。
犬科の動物を介して人に感染します。人に感染すると肝臓に寄生し、10余年後に発症し、手遅れという場合も珍しくない悪性の病気です。
当院では、身体一般検査、x線検査、心電図検査、超音波検査、血液検査等、必要に応じて行っています。
健康診断で発見できる病気例
健康診断で発見できる病気例
・眼の病気(角膜炎、白内障など)
・耳の病気(外耳道炎など)
・口腔内の病気(口内炎、歯石など)
・心臓の病気
(循環障害、僧帽弁閉鎖不全など)
・消化器系の病気
(胆管肝炎、肝機能障害、膵臓機能障害、腸管の腫瘍など)
・泌尿器系の病気
(腎不全、膀胱炎、尿路結石など)
・皮膚の病気
(アレルギー性皮膚炎、外部寄生虫、腫瘍など)
・その他の病気
腹腔内の腫瘍・子宮蓄膿症・脊椎の病気
(変形性脊椎症など)